一戸建てリフォームとデザイン

自分が思い描いたとおりに家の間取りから外観、設備機器に至るまで自由に決められるのが新築の注文住宅の魅力です。でも、家は一度建ててからもさまざまな修繕などは必要だし、長く生活していくうちには最初の頃はつかいやすかった間取りや設備などもだんだんと使いにくさを感じるようになるものです。また、自分で建てた家ではなくても、築年数の経過した古民家のような住宅を継承して住み続けている人にとって、新築の住宅のきれいで機能的な家は憧れの存在とも言えるかもしれません。
古くなってつかいにくくなった時に家を建て直すか、それとも古い住宅をリフォームして住みついで行くか、誰もが悩むものです。まして先祖から譲り受けた古民家ならなおさらです。けれども現在リフォームすることで古い住宅の外観のイメージを損ねることなく洗練された雰囲気を持つ外観のデザインに改装することもできます。和の雰囲気を壊すことなく、設備や内装などは最新の使い易いものに取り替えることで、その家での暮らしが各段に便利で快適に過ごすことが出来るようになります。

新築の注文住宅を建てるのは何もかも新しくするのですからどんな希望でも取り入れて理想の住まいにする喜びを味わうことが出来ます。けれども長年住みついで来た歴史ある住宅をリフォームして現代の生活に対応した使い易い住まいにすることは、もしかしたら新しい住宅を建てること以上に満足感を得ることができるかもしれません。

築100年以上も経過したような古い邸宅の場合、現在ではとても手に入らないようなすばらしい柱や梁などを使って建てられていることも珍しくありません。古いものだけが持つ本物の重厚感と先人のすぐれた知恵がぎっしりと詰まった建物を現代の技術を使って新築に引けをとらない魅力的なデザインの住みやすい家によみがえらせる、それがリフォームの最大の魅力でもあります。日本の文化や食が世界で注目を集めるようになり、古くからのものを大切にしょうとする動きもあります。古い柱や梁を見せたつくりにして和モダンな雰囲気を演出してみたり、あえて囲炉裏や掘りごたつを作ってレトロな雰囲気を楽しんだりと、古い家ならではのよさを楽しむためのリフォームも可能です。
生活様式や家族構成は一昔前とは大きく変わっているのですから、いくら歴史ある家でも使いにくく毎日の生活に支障が出るようでは意味がありません。古きよき魅力を残したまま、そこに生活する人に快適な暮らしを届けてくれる、それがリフォームすることの最大のメリットです。