住宅を新築する際には大工が中心となって工事が行われます

住宅を新築する際には大工職が建前や造作工事、内装工事など主だった工事を担当し進めて行きます。神社仏閣などは宮大工と呼ばれる人々が日本国内で移動しながら釘を使わず継ぎ手の手法でこれらの工事を行っていたとされます。一般の大工では2年から3年で仕事場へ入って開始するのに比べ、最低10年間の修行が必要とされています。数寄屋である茶室を主に作る職人も存在し、工務店でこれを専門に行っている有名な会社もあります。船を建造する船大工と呼ばれる職人もあり、和船や屋形船などを作り船番匠とも呼ばれています。昭和の中頃までは運搬船などが作られ身近な存在でしたが、その後は見られなくなりました。家具を専門に作る職人もいて指物師とも呼ばれます。踏み台や箪笥を作っていたものですが明治維新以降は西洋の家具が入って来るようになり、職人も分かれて行きました。鉄筋コンクリート工事においては、型枠工事専門の職人もいます。コンクリートパネルや角材を使って金具で固めたり、支柱で梁下やスラブ下を支えたりして生コンを打ち、養生期間を置いてからこれらのパネルを解体するものです。

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